”イヤホンで微かな音を聞く無電源ラジオ”という既成概念にとらわれず、
メータ表示値の変遷
受信電波のエネルギーだけで、スピーカーを実用的な音量で鳴らすことに挑戦して
みました。 ゲルマニウムラジオに興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。
写真は製作した受信機。 電圧計の針が約300mV(回路1-1、1-2)を指していますが、もちろん
このエネルギー源は受信電波。
空中線 (アンテナ) メータ表示値/直流負荷 回路 スピーカ
トランス使用スピーカ
SPL値
(推 定)音圧/m 備 考 形状など 頂部高 2000/09/30 デルタループ
(周長約45m)15.0m 300mV/**Ω 回路1
初号機ST-45
600:8Ω80dB 37dB(A) この当時は、ST-45の直流抵抗が大きな負荷になっている事に気付かなかった・・・! 2007/05/06 1.6V/ 11KΩ 回路
1-2-2ST-31
1.2K:8Ω94dB 倍電圧検波での音圧を確保しつつ1.6〜1.7V(推定受信電力≒0dBm) 2008/05/05 デルタループ゚
方位変更2.1V〜2.5V超(推定受信電力≒3dBm)/11kΩ OPT-41-357
春日無線製
5K〜10K:8Ω50dB(A) 2009/09/06 12.5m 1.8V〜1.9V/11KΩ 回路
1-2-32009/09/22 中間引き留め方法
改善しループ面積確保
2.5V超/ 11KΩ
53dB(A) 受信機の横に置いてあるのはマイクロカセットです。
実物はこの写真で見るより小さく、手のひらに収まる程 ( 60W×60H×120D )です。
中波ラジオ送信所(送信電力20kw)から約10kmの距離で、
日中帯にスピーカーから5〜6m離れてもアナウンサーの声が明瞭に聞き取れる音量が得られました。
ゲルマニウムラジオ特有の能動素子を通らない, 澄みきった音がスピーカから聞こえてくる
のは感動的です。 (2000/08/20 初号機 回路1-1 )
【 同様の受信できる可能性があるエリア(参 考) 】
受信アンテナの大きさや地形等により大きな差が出ると思われますが、
大型のループアンテナ(※)の使用と、
送信所と受信点間に、山や高層ビル群等の遮蔽物が無い、ロケーションの場合
・ 送信電力が100kwなら、半径23km
・ 送信電力が 20kwなら、半径10km
・ 送信電力が 2kwなら、半径3km
が一つの目安かと思います。 (詳しい計算表はこちら)
![]()
↑実際は、VC2(右)だけではなく、VC1(左)も交互に動かし、最大値になるよう調整します。
最近のラジオやステレオチューナーでは見かけることがなくなってしまった指針式の
信号強度表示メータは、アンテナの性能比較やチューニング操作の確認のため、
必要に迫られ付けたものです。 放送局(送信所)から約10km離れているにもかかわらず、
メーターが元気良く振れるのは、大変不思議な光景です。
また、針が最大に振れるように二つのダイヤルを交互にチューニングしていくのは大変楽しく、
必要もないのに、この操作をしてしまうほどです・・。
受信機(初号機)の内部構造: 撮影2000年08月20日
底板はカマボコの板、箱は綿棒(糸ようじ?)が入っていたケースを使用しました。
透明な蓋の内側に電圧計がぴったり入ったこともあり、ケース加工を極限まで減らす
ことにも挑戦しました。
・ ポリバリコンは付属のビスで固定。
・ メーター・平ラグ板・ゴム足は両面テープで固定。
・ スピーカーやアンテナは、ターミナル端子を使用せずにミノムシ
クリップ(ワニグチ)を使用。
・ 穴あけは、ポリバリコンと後部の線材通過部分(大小 計8個)だけ。
この構造の採用により、
・少ない穴あけ加工で、美しい工作ができた。
・内部の回路や表面のメーターが透けて見える。
・毎日の使用に必要な機械的強度、ホコリが進入できない密閉構造。
・内部の回路変更などを行うとき、簡単にケースを開けられる。
といった特徴があります。
(この機械強度と密閉構造のおかげで、9年を経た現在も元気に稼動しています)
製作したゲルマニウムラジオの紹介
本機(初号機)の製作は、夏休み(2000年)の自由研究として、
取り組んだものです。
実際の自由研究のリポートの構成は、以下の構成をとりました。
・ 研究のきっかけ
・ 本用途に適したスピーカーの検討
・ 受信回路の試行錯誤の過程
( 実験試作機 〜 初号機 5パターン )
・ アンテナの形やアースの種類の組合わせによる、
比較予測 ・ 結 果 ・ 考 察
( ランダムワイヤー 〜 ループアンテナ 7パターン )
・ 研究を終えての感想
・ 参考資料
( 参考となった,BCL関係Webサイト、書籍名の抜粋、
BCLカードをもらった際に放送局に送った受信報告書、
放送局の送信所と受信地点の位置関係がわかる地図(送信所の写真を貼付)
等を添付しました。 )
絵や回路図は、パソコン(ワープロやCAD)の使用を避け、全て手書きにて作成
(この当時の審査者の多くが自然科学系の先生方であったことを強く意識)すると共に、
指導者の色が出過ぎない様努めました(自由研究発表資料作成にて)。
( 夏休みの自由研究として取り組む場合のヒント )
おすすめしたいホームページのリスト
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